社長賞でやってはいけないこと
社長賞について、やってはいけないことがひとつあります。
それは「該当者なし」です。
社長賞は社長の独断で決めている会社が多いでしょう。
それ自体はかまいませんが、気まぐれで該当者なしにしたり、
絶対評価で基準を満たさないから該当者なしにしたりすると、社員がシラケます。
社員がシラケると、賞を設けたことが逆効果になる。
プロ野球の首位打者やホームラン王といったタイトルを考えてみてください。
打率3割に満たなくても打率トップなら首位打者になるし、
ホームラン30本でもそれがリーグ最多ならホームラン王です。
「今年は低調だから首位打者やホームラン王もなし」
となったら、選手はやる気を失ってますます低調になるでしょう。
また、「今年は利益が少ないから該当者なしや賞金ゼロにする」というのもダメ。
あらかじめ選考基準と賞金が明確になっていてこそ、社員は賞を目指します。
後出しじゃんけんは厳禁です。
この本には、地獄から天国へ、「死に金」を「生き金」に変えた笑いと涙の事例が30社以上あります。
ただ単に面白かったで終わらせずに、実利をともなった話を出し惜しみなく紹介していますのでぜひ参考にしていただけばと思います。