米司法省は20日、ハッキング攻撃により重要な情報を盗み出した罪で、中国人2人を起訴したと発表した。世界のテクノロジーサービス提供会社に加え、複数の米政府機関にも攻撃を加えたとしている。米中は2015年、経済的な利益を得るために、国家支援のハッキング攻撃を互いに控えることで合意しているが、今回の起訴は、中国が合意の順守を拒否していることを示していると指摘した。中国当局によるとみられる米企業へのサイバー攻撃に対するトランプ政権の厳しい姿勢があらためて浮き彫りとなった。米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は、記者会見で「いかなる国も法の支配を無視することはできない」とし、「違法かつ、不当で非倫理的な行為を今後も摘発し続ける」と述べた。