米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは今春の死亡事故を受けて中断していた自動運転車の公道実験を9カ月ぶりに再開する。ウーバーは当初、完全に自律走行する車両を年末までに開発することを目標としていた。だが3月にアリゾナ州で実験車両が歩行者を跳ねる事故を起こしたため、今回は安全性を優先させる構えだ。ウーバーは20日、ペンシルベニア州ピッツバーグの自社拠点間の所定ルート(約1.6キロメートル)で数台の自動運転車の実証実験を実施すると明らかにした。実施時間は平日昼間、最高速度は時速40キロ以下に制限。安全対策として1台に2人の従業員を乗車させる。アリゾナ州での事故の際に乗車していたのは1人だけで、スマートフォンで動画を視聴していた。ウーバーによると、実験車では当面、旅客を輸送しない。
ウーバー、自動運転車の公道実験再開へ
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