中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、世界の金融システムへのアクセスを制限されるリスクに直面している。同社は米政府など複数の国から国家安全保障上の懸念を指摘されている。世界的な企業になるまでファーウェイを支えてきた英銀大手HSBCホールディングスと同スタンダードチャータードは、リスクが高すぎるとして、今後同社に新たな銀行サービスや融資を提供しないことを決めた。事情に詳しい関係者らが明らかにした。HSBCは昨年にその決断を下していたが、スタンダードチャータードはイランに対する制裁に違反した容疑で米司法省がファーウェイを調査するなど、今年に入り同社への懸念が高まる中で方針を固めたという。事情に詳しい関係者らによれば、米銀大手シティグループは米国外でファーウェイに日々の銀行サービスを提供しているものの、米国内での事態の進展を注視している。