米小売業者が年末商戦のネット販売商品を大量に出荷する中、配送業者はすでに返品される商品を運ぶ作業に追われている。米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、今年の年末商戦の取り扱い荷物およそ8億個のうち、12月だけで2400万個以上が返却されると予想している。19日には150万個が返却され、1日当たりの返品数としては最大になったとしている。これは年末商戦後のピークになるとみられる1月3日の推定130万個を上回る水準だ。電子商取引が爆発的な伸びを見せるなか、商品の大量出荷と配送サービスの競争激化により、早期の大量返品というトレンドが足元で加速している。UPSの米マーケティング担当バイスプレジデント、キャサリーン・マラン氏は、ネット販売は「双方向」だと話す。「今年は感謝祭からクリスマスまでの4週間で、消費者はネット注文品を取り寄せ、試してから購入するか決めている」という。
米年末商戦、早くも返品ラッシュ
有料会員限定
あなたにおすすめ