深刻なものでは、あるプロジェクトの構想を描いた知人から「ぜひ弊社でキーマンになって活躍してほしい」と頼まれて入社したのに、その知人がプロジェクトを放り出してすぐ辞めてしまったケースがありました。世の中には無責任な人もいるのです。

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 また、「お前が辞めるのはいいが、代わりになる人を連れてきてくれ」と頼まれて声をかけてくるケースもありますし、知人を紹介するとインセンティブが支払われる会社もあるようです。要するに、あなたに声をかけるのはあくまで向こうの都合であって、必ずしも善意だけで動いているとは限らないということです。

 ですからリファラル採用では「知人から声をかけてもらった」といううれしい気持ちは抑えつつ、後でトラブルが起こる可能性があることも頭に入れた上で余計な感情を入れず油断せず、ある意味事務的に声をかけてきた会社をこちらがジャッジし条件を詰めていくことが大切です。
 
 なお、リファラル採用を行う企業が知人を紹介してくれた社員に金銭でインセンティブを支払うことは、職業安定法に抵触する可能性がありますからご注意ください。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)