「中国製造2025」は広範にわたるハイテク製品の世界市場支配を目指す中国政府の計画だ。国有企業に多額の補助金を交付し、そうした企業の研究を米国や他の西側企業から盗んだ技術で補完する戦略を進めている。この窃盗には、外国企業のコンピューターへの侵入や、中国で操業する外国企業に中国企業との技術共有を義務付けていることなどがある。米国はこうした横暴を放置すべきでない。米トランプ政権が追加の対中関税をちらつかせてきた本当の理由はそれだ。同政権は、中国が政策を変えなければ、同国からの輸入品2000億ドル(約22兆1000億円)相当――中国からの輸入額の半分に近い――に対する関税を25%に引き上げると脅してきた。ドナルド・トランプ大統領は来年3月1日まで猶予を与えた。この政策は、民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務と同チャック・シューマー上院院内総務など、超党派の議員に支持された。