ロシア当局は31日、米国市民1人をスパイ容疑で拘束したことを明らかにした。米ロ間の緊張関係が年明け後にさらに高まる恐れがある。発表によると、ロシア連邦保安庁(FSB)は28日に米国人のポール・ウィーラン容疑者をスパイ行為の疑いで逮捕した。これ以上の詳細は明らかにされていない。モスクワの米大使館はこの件に関するコメント要請に応じていない。12月上旬には、ロシア国籍のマリア・ブティナ被告が米国での裁判で、クレムリンの工作員としてワシントンで不正行為を行っていたとして有罪を認めていた。この4年間、ロシアは米国からの制裁や関税措置に対して報復関税などで対抗している。先週には、ロシアのウェブサイト上に英公共放送局BBCのモスクワ支局全職員の個人データが掲載された。これに先立って、英国で活動する数名のロシア国営メディア記者の名前と写真が英紙に掲載されていた。BBCはこのデータについて、ロシア当局以外には知りえない情報だとしている。
ロシア、スパイ容疑で米国人を拘束
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