7日のニューヨーク株式市場の通常取引終了時点で、ネット販売大手アマゾン・ドット・コムの時価総額が8000億ドル近くに達し、マイクロソフトを抜いて世界トップとなった。ここ数カ月、IT(情報技術)株は大きく売られたが、市場での同業界の優位性は揺るぎないものであることを示した。アマゾン株は昨年10-12月期に25%下落した。アナリストらによると、これを機に2019年に入ってから同社株に買いが集まっている。成長減速懸念はあるものの、ファクトセットによれば、アマゾンが今後数週間以内に発表する10-12月期の売上高は前年同期比20%増が見込まれている。アップルは昨年10月に時価総額が一時1兆1000億ドルを突破。アマゾンは同9月に一時1兆ドルに達した。足元でIT株の時価総額は過去最高水準を大きく下回っているが、依然として米国の他業界の企業をはるかに上回る。