米国株式市場Photo:Reuters

――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト

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 米国の株式市場と世界の他の株式市場の間で連動性が著しく弱まるデカップリング(分離)が起きたことは、2018年夏の話題になった。18年12月は、著しいリカップリング(再連動)の始まりだったのだろうか。つまり、米国市場が世界の市場動向と足並みを合わせて下落する方向へと、投資家が賭けに出るべき状況なのだろうか。

 こうした考え方はシンプルだが、説得力がある。2017年初めから18年1月の高値までの時期は、どんな株を買っても、大して問題はなかった。S&P500種指数は、ドル建てで見た他の先進国市場と同じ動きを示し、どちらも28%上昇した。リスクの高い新興国市場を含めた広範な指標は、これより好成績だったが、それはリスクの高い米ナスダック総合指数に近い動きだった。この時期は、なじみのブローカーに電話してどんな株を買っても、すべてうまく行く状況だった。

 2018年2月には、ボラティリティー(変動率)の高まりとともに、米国市場と他の先進国市場が同様に急落した。しかし、5月半ばから米国株がピークに達する9月までの間は、米国の特殊性が発揮された。この間にS&P指数は7.3%上昇し過去最高値を付けたが、他の市場は3.2%下落した。米経済は減税で押し上げられたが、欧州はイタリアの問題に悩まされ、ドイツと日本の自動車メーカーは苦闘し、中国は貿易戦争で苦しんでいた。