米国の株式市場と世界の他の株式市場の間で連動性が著しく弱まるデカップリング(分離)が起きたことは、2018年夏の話題になった。18年12月は、著しいリカップリング(再連動)の始まりだったのだろうか。つまり、米国市場が世界の市場動向と足並みを合わせて下落する方向へと、投資家が賭けに出るべき状況なのだろうか。こうした考え方はシンプルだが、説得力がある。2017年初めから18年1月の高値までの時期は、どんな株を買っても、大して問題はなかった。S&P500種指数は、ドル建てで見た他の先進国市場と同じ動きを示し、どちらも28%上昇した。リスクの高い新興国市場を含めた広範な指標は、これより好成績だったが、それはリスクの高い米ナスダック総合指数に近い動きだった。この時期は、なじみのブローカーに電話してどんな株を買っても、すべてうまく行く状況だった。
12月の米株下落、世界市場と「再連動」の始まりか
米株のプレミアムは他市場に対して低下したが依然として極めて高水準
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