米新議会が始まって1週間。コメンテーターの間では、一つのコンセンスが出来上がりつつあった。「民主党の新人議員、アレクサンドリア・オカシオコルテスのバブルはすでにはじけている」。経験や知識の不足、そして驚くほど歴史に無関心が故の不可能なイデオロギーに対する信念。自ら引き寄せたメディアのスポットライトの中で、彼女はこれらをあからさまにさらけ出しているというものだ。女優ウーピー・ゴールドバーグのような民主支持派の有力者が全国テレビで、より賢明で年もいった民主党議員に「くだらない」ことを止める必要があると物申している状況では、次のダンスは見送ろうと考える時かもしれない。筆者にはよく分からない。オカシオコルテス氏(同氏のイニシャル「AOC」はフランスワインのラベルにある原産地呼称の略称だと思うので、同氏には決して使わない)を見るほど、彼女はわれわれの時代で最も重要な政治家の一人であるとの主張を固めている、と筆者は考えるようになった。