たとえば、

 「なんでもない、一時的にストレスがたまっているだけ」
 「ぐっすり眠れば、治る」

 という無自覚タイプや、

 「みんなで同じ仕事をしているのに、会社を休むわけにいかない」
 「休んだって、戻ってきたらまた同じ。職場環境が変わらないのだから、治療なんて何の意味もない」

 と、ストレス要因の自覚はありながらも、最初から諦めているタイプの方もいらっしゃいます。

 あるいは、どうしようもないほどやる気がおきなくても、

 「もし鬱だと診断されたら、仕事の信頼を失うかもしれない」
 「もし鬱だったら、会社で致命的な損失」

 といった恐怖回避型タイプもいます。

 男性のほうが、過度な飲酒や禁煙、あるいは暴食など、生活習慣病の温床となるようなストレス対処をしてしまいがちで、女性はその点、買い物やエステなどストレス解消上手と言われているようですが、そう簡単に、男女の比較ができるものではありません。

 ただ男性のほうが、過度なストレスを仕事上の当たり前のことと捉えがちではあるかもしれません。睡眠不足からの慢性疲労状態を長期にわたって放置してしまったりする傾向が、男性に多いことは確かです。ある日を境に、突然会社に行けなくなってしまったなどと、日常生活に支障をきたす行動が出て初めて、何かが変だと診察にいらっしゃる方が多いことは確かです。