とにかく会場を歩いていると、あちこちで目にできた。メルセデス・ベンツにKIAといった自動車メーカーだけでなく、ボッシュ、コンチネンタル、ZF、シェフラー、デンソー、アイシン、パナソニック、ヤマハまで。メーカーから自動車系の大手サプライヤーまで、こぞって「MaaS向けの箱型EV」を出品していた。

似通ったものが多かった
箱型EVのデモ

コンチネンタルの展示車ZFの展示車KIAの展示車上から下へ、コンチネンタル、ZF、KIAの箱型EV

 では、箱型EVを使って、どのようなサービスが行われるのか。

 いくつかのブースでデモが行われていたが、そのどれもが非常に似通ったものであった。そうしたデモをミックスすると以下のようになる。

 まず、車両の呼び出しは、AIスピーカー経由だ。「アレクサ!車両を呼んで」というような具合に行う。そして車両に乗り込むときのキーとなるのが顔認証。そして、車両内で「映画館に行きたい」と言えば、視聴可能な映画館がモニターなどに映し出され、それを選ぶと、目的地まで自動走行を開始する。

 美容室を目的地にして、途中で同行したペットを、ペットサロンに預けるというデモもあった。移動中は買い物を楽しむ。モニターに映し出された商品を選んでクレジット決済。配送先を、乗ってきた車両に指定する。映画館などに着いたら、車両は自動で駐車場へ移動し、そこで充電。映画を見ている間に、配送業者が買い物した商品を届けにきて、スマートキーを使って、車両に届ける。映画を見終わったら車両に戻ってきて、商品と共に自宅へ。これがMaaSのサービスだというのだ。

 いち早く、「自動車を売るのではなく、移動サービスを売る会社になる」と宣言していたフォードのブースには、キックボードのシェアサービスや緊急医療輸送サービス、自動運転車によるデリバリー・サービスなどが展示されていた。

 また、フォードは過去に通勤用バスのライドシェアの提案なども行っている。さらにフィンランドで実用化されたMaaS「Whim(ウィム)」は、電車やバス、タクシーなどの利用を一括決済できるサービスだ。