言葉遣いは丁寧だが
元婚約者を“嘘つき扱い”

 もちろん、小室さんにそこまでの意図はない。コメントの全文を見れば「元婚約者の方からの支援については解決済みの事柄であると理解してまいりました」と、小室さんなりに先方へ配慮をした表現をしているのだ。

 ただ、それでも「解決済み」という言葉があるので結果としてそこだけを切り取られ、純烈の元メンバーさながらに、自分の正当性を訴えるため、意見の異なる者を切り捨てているような傲慢キャラに映ってしまっているのだ。

 ちなみに、「解決済み」がNGワードならどう言えばよかったのか。先ほどの場合で言えば、「返還をしなくてもよいものだと理解してまいりました」というような言い回しならば、メディアに切り取られても、どぎつい表現にはならない。

 相手を論破する法廷などでは、「解決済み」のようなパワーワードを積極的に使うべきだが、声明文など、社会から共感を得なくてはいけない局面では、あえてそれを封印することも必要なのだ。

 (2)の「断定的なもの言いで、暗に対立相手を『嘘つき』と攻撃してしまった」に関しては、声明文全体に当てはまることなのだが、最も分かりやすいのが以下のようなもの言いだ。

《その際に母が婚約期間中に受けた支援については清算させていただきたいとお伝えしたところ、元婚約者の方から「返してもらうつもりはなかった」という明確なご説明がありました》
《支援や慰謝料の点を含めて金銭的な問題はすべて解決済みであることを二人は確認したのです》

「元婚約者」という第三者、しかも主張する事実が決定的に食い違っている相手のとったアクションや発言、そして認識について、まるで自分のことのように断定的に語っていることが分かる。

 小室さんからすれば、「目の前で見たぞ」「この耳で聞いたぞ」ということなのかもしれないが、先方が1年以上前から週刊誌などで主張していることと180度食い違うのだ。

 これはマズい。どんなに言葉使い自体は丁寧にしても、「元婚約者」を「嘘つき」と罵っていることと同じだからだ。