カルロス・ゴーン氏の後任として、仏自動車大手ルノーの会長にジャンドミニク・スナール氏が就任する。スナール氏は、日産自動車との統合を求めるフランス政府の要求に対処する一方で、統合を望まない日産との関係修復を図るという、厄介な役目を引き受けることになる。だが、さえないルノーの株価動向が示唆するよりは、仕事がうまくいく確率は高い。ルノー、日産のいずれも、20年にわたる提携関係を損なうことは本意ではない。昨年11月から勾留が続いているゴーン氏は23日夜、24日のルノー取締役会を控え、ルノーの会長および最高経営責任者(CEO)を辞任した。スナール氏は現在、仏タイヤ大手ミシュランCEOで、5月に退任する予定。ルノーの新CEOには、ティエリー・ボロレ副CEOが昇格する。
ルノーがゴーン氏後任に期待する「外交術」
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