山崎製パンはコンビニのPBの食パンに押されて、18年12月期第2四半期の食パン部門の売上高は前年同期比で0.8%増の512億円の微増にとどまっているし、ゴールドシリーズは同8.0%減の34億円という結果だ。

 同社が展開するコンビニ、「デイリーヤマザキ」事業は、セブン-イレブンだけに影響を受けているわけではないが、赤字が続いており、18年12月期の第2四半期(18年1~6月)の決算でも営業損益は8億円の赤字だ。

 セブン-イレブンと全面対決しているわけではないが、“紛争”は起きており、食パンメーカーのリーディングカンパニーとしては、セブン-イレブンのパンのPB拡大をおもしろからぬ目で見ていたのに違いない。

 山崎製パン以外のNBメーカーも大なり小なり、セブン-イレブンをはじめとしたコンビニのPBや台頭するパン専門店などの影響を受けているとみられ、そうしたメーカーの溜まったマグマのはけ口としても「うまいパン決定戦」は機能した。

 ファミマの沢田社長は今後、こうしたNBメーカーの同士のバトルをパン以外に拡大する可能性を示唆しているが、まさにPBに押されコーポレートブランドを再認識してほしいNBメーカーにとっては渡りに船だ。

コンビニは
PB商品一辺倒でいいのか

 一方のファミマとしては、コンビニはPB商品一辺倒でいいのかという、現在のすう勢に対するアンチテーゼを投げかけたともいえる。

 イオンの岡田元也社長は「海外のNBメーカーは(流通業のPBなどオリジナル商品に押されて)元気がなくなっている」と指摘する。

 水は低きに流れるの例えのごとしである。流通が手掛けるPBが質を上げ低価格で販売されているからだ。人は易きではなく“安き”に流れるものだ。