マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(76)はこれまで、銃規制や環境保護の運動に自ら巨額の資金を投じてきた。政治に関しては道徳的な目的に自己資産を投じることで、10年以上市長を務めながらも独立性を保てたと述べている。だが2020年大統領選への出馬を検討する上で頭の痛い問題に直面している。トランプ時代において、富豪が民主党支持者の心をつかむことができるのかという疑念があるのだ。民主党内ではすでに、米金融大手への規制強化や、トランプ氏の減税に対抗して富裕層への増税を打ち出すことで、活動家を活気づける動きが出ている。また、党の大統領指名候補争いで、富豪は選挙運動に自己資金を投じるなとけん制する声も出ている。ブルームバーグ氏が念頭にあるのは明らかだ。
富豪の米大統領候補、民主支持者の心をつかめるか
出馬検討中のブルームバーグ前NY市長に難題
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