投資の世界に足を踏み入れるにあたって、多少の恐怖感は持ち続けておいた方が、結果的に安定したパフォーマンスを残せるようになるかもしれないが、過度に不安になる必要はない。

将来は誰にも正確に予測できない

 投資に過度に不安を抱いていると書いたが、同時に過度な期待もしていると感じることがある。ある程度お金を払えば、優良な情報が手に入ると思っている方が時折いるが、その根拠を聞くと、ネット上で「絶対に騰がる銘柄を教えます」などの広告を見たという。しかし、残念ながら、そんなものは存在しない。投資を始めるうえで、必ず胸に刻んでほしいことがあるが、そのうちの1つは「将来は誰にも正確に予測できない」ということである。

 将来は正確に予測できないという前提の下、いかに不確実性を排除していくかという工夫が重要になってくる。

 ○○という銘柄に投資して、1年で資産が倍増した、というような話も聞くかもしれないが、確かにそのようなことも起こり得るのが株式市場である。しかし、当然ながらその逆のケースも起こり得る。

 1つの銘柄に集中投資をすれば、その銘柄が一気に上昇すれば資産も同じ割合で増える。しかし、それはその企業と自分の資産を一蓮托生にするということである。いくつもある投資格言の中でも最も有名なものとして、「すべての卵を一つのカゴに盛るな」というものがあるが、投資に充てる資産は複数の投資対象に分散するべきである。将来がどうなるか分からないからこそ、リスクを分散するということが重要になってくる。