結果を感情のままに流さない

 投資というと、さまざまな知識が必要で、非常に難しく感じるかもしれない。それは一概に誤っているとはいえないが、意外と知られていない点としては、投資をしている間のメンタルコントロールも難しい点の1つであると考えている。

 既に株式投資をした経験のある方は理解できるかもしれないが、個人投資家は何かしらの情報を基に投資判断を下している。時として、なんとなく投資判断をしていることもあるかもしれないが、基本的にはアナリストのレポートや、新聞やネット上の記事など、他人から発せられる情報を基に投資判断をすることが多いだろう。

 自分の下した投資判断の結果、その投資が上手くいった場合、多くの人は自分の判断が正しかったと、成功の要因を自分の中に見るが、上手くいかないと参考にした情報を悪く考える傾向があり、失敗の要因を自分の外に見ることが多い。人間というものは身勝手な考え方をしがちである。結果がどちらに出たとしても、その要因をしっかりと分析しなくてはいけない。結果が出た時に感情に流されるまま、その点を曖昧のまま次の投資へ向かうのは非常に危険な事である。

 また、自分が投資している企業の株価が下落し続ける時、多くの初心者の投資家は損切りができぬまま保有し続け、気づけば手の施しようのない塩漬け銘柄が生まれてしまう。また、仮に損切りをしたとしても、早急にその損を取り返そうとして、根拠もなく新たな投資を始めてしまいがちである。どうしても人間は感情によって行動を促されてしまうため、そこをいかにコントロールするかが非常に重要になってくるのだ。

 これまで、いくつかの投資に対する誤った知識や認識を是正してみたが、いかがだっただろうか。何も知らないことや、誤った知識を持つことで不安は増幅されていくが、正しい知識をもって接すれば、投資は人生を豊かにしてくれる手段の1つである。

 正しい知識を身に付ける為に、お金をかける必要はない。経済学の基礎的な概念や財務諸表の基本的な読み方を身に付けるために、本屋で自分にあった書籍を見つけて読み込み、あとは自分のお金を使って投資をして少しずつ学んでいけばよい。是非、これを機に正しい知識を身に付けてみてはどうだろうか。