米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが31日に発表した10-12月期(第4四半期)決算は、3四半期連続の最高益となった。年末の小売り商戦が好調だったことや、利益率の高いクラウド事業、広告事業などが業績をけん引した。利益は30億3000万ドル(1株6.04ドル)と、前年同期の18億6000万ドル(同3.75ドル)から増えた。売上高は20%増の723億8000万ドル。ファクトセットが集計したアナリスト予想では、売上高は718億8000万ドル、1株利益は5.65ドルだった。アマゾンでは急速に拡大するクラウドコンピューティングと広告事業、売り手に提供するさまざまなサービスが、従来の小売りビジネスの低い利益率を相殺している。ただし売上高の伸びがここ数四半期にわたり鈍化している点には懸念の声も聞かれる。