スウェーデンの銀行SEBのオンライン・電話ヘルプデスクで働くアメリア。金髪で目は青く、自信満々な態度の中にも少しはにかんだ笑顔をのぞかせる。ロンドンのインフィールド区とチューリヒのUBSでも働いている。300ページのマニュアルを30秒で暗記し、20の言語を操り、数千の通話を同時にさばくことができる。アメリアはホワイトカラーのロボットだ。電話で顧客と話し、スマートフォンやコンピューターの画面にチャットボットや3次元アバターとして現れる。新しい会話を始める時には、その顧客への応対履歴を全て把握している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が2018年3月に報じた通り、オールステート保険のコールセンターでの平均通話時間はアメリア導入を受けて4.6分から4.2分に縮まった。
ホワイトカラーロボットが変える雇用
AIとグローバリゼーションの組み合わせがサービス職を奪う
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