壁かフェンスか。鋼鉄列柱か対車両の障害物か。米国南部のメキシコとの国境の壁建設をめぐる論争では、多くの用語が飛び交っている。ドナルド・トランプ米大統領は5日夜の一般教書演説で、壁建設への予算支出の必要性を再度強調するだろう。大統領はしばしば、壁は鋼鉄製であるべきだとの考えを示してきた。民主党は、必要な場所に「強化フェンス」を設けることには賛成する可能性があるとしてきた。そして米議会は昨年、鋼鉄列柱の壁を各所に設置するための予算を承認している。国境の障壁をめぐる論争は、こうした用語をめぐって容易に混乱に陥る可能性がある。共和党のジョン・コーニン上院議員(テキサス州)は最近「われわれは、ちょっとした言葉の問題に悩まされている。このところ、フェンスを壁と呼んだり、壁をフェンスと呼んだりする人々がいるからだ」と述べている。