エネルギーみなぎる中国のテクノロジー業界は世界に名だたる上場企業やユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場企業)を輩出してきたが、ここにきて風向きが変わり、減速を経験している。米中貿易摩擦さなかの景気減速は従業員の解雇や賞与の削減を引き起こし、新興勢力の隆盛を支えてきたベンチャー資金の調達環境も厳しくなっている。すでに一定の地位を築いた大手テクノロジー企業にとっては、まだメルトダウンと言える状況には至っていない。一方、10年前には存在すらしていなかったようなセクターの新興企業や中小企業の多くにとって、今回は過去最悪の状況だ。投資家や起業家やメディアはそれを、中国インターネットの「凍(い)てつく冬」と呼ぶ。
中国新興企業の「凍てつく冬」、景気減速が直撃
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