マサチューセッツ州ニーダム在住のアリシア・ドーマーさん(51)は子どものころから季節性の花粉症だが、特に食べ物に気を付ける必要はなかった。しかし42歳のある日、昼食を取った後しばらくすると、のどと胃が焼けるように熱くなり、顔が真っ赤になった。「何を食べたせいか分からなかったが、ひどかった」とドーマーさんは話す。アレルギー専門医で検査したところ、ドーマーさんはピーナツ、ナッツ類、大豆のアレルギーであることが分かった。ドーマーさんのように大人になってから食物アレルギーを発症した人に関する研究はこれまでほとんど行われてこなかった。今年1月、「JAMAネットワーク・オープン」上で発表された研究によると、米国で食物アレルギーのある成人は10.8%で、2600万人を超えている。その約半数が大人になってから新たな食物アレルギーを発症していた。