世界最大のハイテク投資家であるソフトバンクグループにとって、さらなる現金を必要とする日が近づいているかもしれない。ソフトバンクは2年前、1000億ドル近い規模を誇るハイテクファンドの「ビジョン・ファンド」を設立し、投資の世界に疾風を巻き起こした。同社が6日提出した証券当局向け資料によると、ファンドはすでに資金の半分を使っている。それでも、ダウ・ジョーンズ・ベンチャーソースによると、残りの資金はプライベートエクイティ(PE)のアポロ・インベストメントによる世界2位の投資ファンドが運用する250億ドルの2倍に相当する。ビジョン・ファンドにはサウジアラビアやアブダビの政府系ファンド(SWF)が出資している。米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズや共有オフィス賃貸を手掛ける米ウィーワークなど、世界有数規模の時価総額に達した新興企業の株式を取得し、猛烈なペースで資金を投じてきた。
ソフトバンク「ビジョン・ファンド」、資金早くも半減
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