ブラジル南東部の鉱山ダムが決壊し少なくとも150人が死亡した先月の事故で、ダムを所有する資源大手ヴァーレが適切に排水しなければ決壊する可能性が高いとの指摘を受けていたことが分かった。事故の数カ月前にヴァーレに提出された検査報告書をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。  報告書には、ダムの排水などを監視するシステムに欠陥があり、ダムの安全性について同社が適切な判断を下すことは難しいと書かれていた。  ヴァーレの依頼で検査を実施した第三者試験認証機関テュフズードは昨年9月に128ページの報告書を提出。