北海道のニセコの風景Photo:iStock/gettyimages

 【ニセコ】北海道のニセコは世界的なリゾート地アスペンやサンモリッツのアジア版として急速に人気を集めている。その雪山に惹きつけられるのは裕福な観光客だけでない。パークハイアットやリッツ・カールトン、アマンといった世界的なホテルブランドも間もなく開業する予定だ。

 ニセコや周辺のリゾート地には、昼間はパウダースキーを、夜は熱かんを楽しむアジアや北米からのウインタースポーツ客が詰めかけている。手頃な宿泊料の民宿や旅館は1泊400ドル(約4万4000円)のホテルや高いものは1戸1000万ドルもするコンドミニアムに取って代わられている。

 スノーボード好きの佐藤悦子さん(48)は、昨年末に米コロラド州のアスペンを訪れた際、「日本人だと分かると、すぐにいろいろな人にニセコのことを聞かれた」と話す。

 日本の大半の不動産開発とは異なり、ニセコの開発では外国人の不動産投資家が圧倒的な役割を果たしてきた。オーストラリア人から始まり、最近はアジアの大物実業家の関与が大きい。

 「ニセコはいずれ世界でもトップクラスの観光地になるだろう」。シンガポール在住で、ニセコで活動するプライベートエクイティー(未公開株投資)会社のトップを務めるエヤル・アグモニ氏はこう話す。「まだ非常に大きな成長の余地がある」

 アグモニ氏の会社は昨年末ごろ、ニセコの山の中腹に「アマン」が運営する高級ホテルとスイス風山小屋「シャレー」の建設に着工した。数億ドルに及ぶ開発プロジェクトの一環で、さらに3軒のホテルのほかショッピング・レストラン街も計画に含まれている。