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節税もできると聞いて
飛びついたiDeCo

 将来に向けて貯蓄を増やしたい――。そう思う気持ちは、みんな同じだと思います。そのために何に取り組むかは人により異なりますが、最近は家計が赤字の状態でも無理をして投資をしようとする人が目立ちます。

「貯蓄から投資へ」という掛け声の下、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や、「つみたてNISA」といった優遇制度を国が整備していることもあり、「やらなきゃ損」とばかりに慌てて始めている人が少なくないのです。

 もともと日本は、預貯金中心の国民性もあって投資に対しては慎重ではありますが、証券会社を始めとする金融機関がかなり宣伝をしていることもあって、思わず飛びついている人も多いようです。

 会社員のAさん(44歳)もそんな1人。1歳の子どもの将来に加えて、自分たちの老後のために、お金を貯めなくてはいけないと常々考えていました。そこで、銀行の積立定期預金や財形貯蓄などの利用を検討していたのですが、「金利がすごく低いしなぁ」とためらっていました。

 そんな折、同僚から「投資がいい」という話を聞いたそうです。Aさんは、「投資は損もするし、そもそもギャンブルだから危ないのではないか」などと思っていましたが、将来のための資産形成には必要なのではないかと思い直し、詳しい話を聞いてみることにしました。