2018年が終わりを迎えるなか、日本とドイツはリセッション(景気後退)入りを回避した。しかし、世界第3位と第4位の経済大国が迎えた新たな年は、低い成長率の1年となりそうだ。背景には、世界の貿易ルールの行方に加え、中国の景気減速の深刻さを巡る不透明感がある。  ユーロ圏の産業の原動力であるドイツが昨年後半に経験した突然の減速は、一部には重要分野である自動車、化学業界の短期的な問題を反映していた。同様に第3四半期の日本経済も、主要空港の閉鎖をもたらした台風と、北海道で2日間の停電を引き起こした地震によって、打撃を受けた。