10月18日、俳優のぺ・ヨンジュン氏が韓国政府から文化勲章を授与された。これまで、俳優の文化勲章受章者は4名のみ。今年受賞した25名のうち、彼以外は全員50代以上だったというから、異例の若さでの受賞となる。授与理由は、「韓国の大衆文化を世界に広めたこと」。
「冬ソナ」旋風が日本で起きたのは、早いもので実に5年前にさかのぼるが、最近、ドラマ「太王四神記」の主演も務めた彼の人気に陰りはない。前述の授賞式にはなんと日本からの観覧ツアーが企画され、約500名の日本人ファンが韓国中部・清州市の現地に駆けつけたという。
そんなヨン様ファン、そして韓国ファンに朗報が舞い込んだ。ヨン様がハングル語の先生となる「DSヨン様(仮称)」が来年1月頃、発売になる。彼が大株主である韓国のメディア企業・キーイーストが、ハングル教育用ソフトウェアを「ニンテンドーDS」「ニンテンドーDS Lite」へ提供することを発表。価格は約5000円で、キーイーストの日本子会社が運営するショッピングモールでの発売となる。
このソフトは、初級・中級・上級の3段階のパッケージを用意し、自分のレベルに合わせて学習できる。タッチペンによる入力式で使いやすく、ゲームも搭載しており、楽しみながらハングルが学べる趣向。
また、双方向通信機能を持ち、ヨン様と一緒に読み・書き・ヒヤリングができるのも特筆すべき点。コミュニケーションをとりながら、ヨン様と一緒に学習が進められる醍醐味も味わえるだろう。
日本だけで約2200万台が販売されているとされるニンテンドーDSは、ヨン様ファンのコア層である30代以上の女性への普及率も高い。麗しのヨン様が師匠となれば、ハングル語習得のモチベーションも俄然アップするというものである。
ヨン様は、2010年からの3年間、韓国政府の観光広報大使にも任命されている。同国の観光業は厳しい赤字が続くというが、ヨン様就任がその巻き返しの一助となるか。さらには、この「DSヨン様」発売で、日本国内でハングル熱が再燃するのか。まずは来年のリリースを見守りたいところだ。
(田島薫)