韓国のサムスン電子は20日、旗艦スマートフォンの4つの新機種を発表した。一段と幅広いユーザー層の需要を取り込む狙いだ。米アップルが取った戦略を踏襲した格好で、アップルは昨秋の新型iPhone(アイフォーン)3機種の発表に際し、新たに廉価版も加えていた。スマホメーカー各社は端末の買い換えを促進する方法を模索している。サムスンはサンフランシスコでのイベントで高性能スマホ「Galaxy(ギャラクシー)S10」の4種の新製品を発表したが、過去の旗艦製品の発表に比べ機種が倍増した。価格に敏感な人々からハイテク技術へのこだわりが強いユーザーまで、幅広い層をターゲットにしている。全機種とも端末全面に広がる「Infinity(インフィニティ)」ディスプレーを搭載し、イヤホンジャックもついているが、画面サイズや撮影機能、価格が異なる。最も大型のモデルは第5世代移動通信システム(5G)での高速通信が可能だ。ディスプレーサイズは6.7インチ、6カメラを搭載している。最小モデルの「Galaxy S10e」はディスプレーサイズが5.8インチで、3カメラを搭載し、「基本機能」型となっている。