「退職金減額」に社員は泣き寝入りするしかないのか
退職金を値切られたら、あなたは泣き寝入りする?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

3月に出版社を定年退職するA部長は5年前から海釣りをはじめ、休日のたびに日本全国に出向くように。3年前、九州の離島に出かけた際、島の魅力にひかれ、A部長は定年後に離島への移住を決意めていた。そして定年間近の2月のある日、A部長がB社長から退職金の提示を受けるが……。(社会保険労務士 木村政美)

<甲社概要>
 創立50年の出版会社。従業員数50名。会社の定年は60歳で、退職後は関連会社への再就職を紹介している。
<登場人物>
A部長:大学卒業後、甲社に勤務。勤続38年、60歳。3月末に定年退職を迎える。都内の中古マンションで妻と2人暮らし。
B社長:初代社長の息子。世代交代で10年前から社長となる。
C:A部長の元上司。62歳。定年退職後、B社長に紹介された会社に再就職した。
D社労士:B社長の知人で甲社の顧問社労士。

定年退職後は
妻と離島に移住計画

「あと3ヵ月でいよいよ退職だな」

 A部長は定年退職の日を楽しみにしていた。出版の仕事は好きだったが、B社長とは就任当初から仕事面でソリが合わず、徐々に対立を深めていった。ストレス解消を兼ねて5年前から海釣りを始めたところその面白さにハマり、釣り仲間と「釣り天狗倶楽部」というサークルを立ち上げる。そして休日のたびに日本全国に出向くようになった。3年前、九州のとある離島に出かけた際、島の魅力にひかれてしまい、定年退職後の移住を決意した。

「定年後は釣り三昧!夜は釣った魚をツマミにして地元の焼酎で晩酌だ!」