猥談バーをオープンした佐伯ポインティ氏
およそ2ヵ月で700万円を集め、「猥談バー」をオープンさせた佐伯ポインティ氏

日本でも徐々に浸透しつつあるクラウドファンディングだが、先日は会員制「猥談バー」なる店がオープン資金の出資を募り、2ヵ月間弱で700万円もの資金を集めたという。この猥談バーのオーナーである佐伯ポインティ氏にクラウドファンディング成功のための戦略を聞くと同時に、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に、リターンのトレンドや出資が集まるプロジェクトの傾向も聞いてみた。(清談社 松嶋千春)

会員制猥談バーの出資戦略
2ヵ月で700万集まった!

 ネット上で出資者を募るクラウドファンディングは、金銭的リターンのない「寄付型」、金銭的リターンが伴う「投資型」のほかに、見返りとしてモノやサービス、イベントに参加する権利などを得られる「購入型」に大別される。近年、この中で台頭しているのが「購入型」だという。

 佐伯ポインティ氏がオープンした「猥談バー」のクラウドファンディングも、この「購入型」にあたり、出資者は「猥談バーの会員になれる権利」を得ることができる。

「猥談バー」とはその名前の通り、オープンに猥談を楽しむための店。かなりマニアックな形態であるが、およそ2ヵ月間で700万円もの資金を集めたというから驚きだ。佐伯氏は、どのような戦略で出資を募ったのか。

「出資募集をかける際、最後まで迷ったのが目標金額の設定です。当初はストレートに開店に必要な金額250万円で募集をかけるつもりでしたが、クラウドファンディングに詳しい友人の助言で50万円に設定しました。『猥談バーのクラウドファンディングは購入型だから、上限もなく、欲しい人が買うから目標金額を設定するのにあんまり意味はないよ。日本人は寄付とか募金の文化がまだ希薄なので、250万円募集して『まだ足りません!お願いします!』と言うより、50万円に設定して『1日で目標100%を超えたプロジェクト』にするほうがいい』とアドバイスされたんです。目標金額を200万円減らすのはめちゃくちゃ不安だったけど、確かに自分だったら後者のほうが気になると思ったんです」(佐伯ポインティ氏)

 ふたを開けてみれば、一晩で100万円、3日間で200万円を超え、目標金額を大幅に超える700万円もの出資金が集まった。複数あるリターンのなかでは、会員権に人気が集中したそうだ。

「会員は現在500人ぐらい。会員権というクローズドなリターンだけじゃなくて、猥談バーステッカーや、僕が編集している性癖を取材する週刊メルマガのまとめなどのリターンも用意したほうがいいとアドバイスしてもらい、ラインナップに加えました。また、お客さんとしてだけじゃなくて、猥談バーのバーテンダーや1日店長になれる権利にもたくさんの応募があって、今も手伝ってもらっているんですが、みんな猥談のキャッチボールに積極的ですごく助かってます(笑)」(佐伯氏)