米国と欧州連合(EU)の貿易交渉担当者はともに、農業を巡る国内・域内での圧力の高まりに直面している。米とEUは昨年7月、貿易摩擦の解消を目指すことで一致したが、米農家のロビー団体や議会、一部のトランプ政権関係者が欧州市場へのアクセスを迫る中、農業分野の対立が目立ちつつある。EUの交渉担当者らは、米政府が農業を対象外とし、工業製品に対する関税引き下げに注力することで合意したと指摘。農業を巡る交渉は拒否している。米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表とセシリア・マルムストローム欧州委員(通商担当)は6日にワシントンで5回目の協議に臨む。双方とも農業を巡る対立は望んでいないとみられ、対立回避へ向け重圧が掛かる。
米国の農産物市場アクセス要求、EUに圧力
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