スターロードにあるマイケル・ジャクソン
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 ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は昨年、故マイケル・ジャクソンさんの楽曲の期間7年にわたる配信権を2億5000万ドル(約280億円)で取得した。関係筋が明らかにした。だが、ジャクソンさんが少年に性的虐待を加えたとするドキュメンタリー映画が放映されたことで、ソニー・ミュージックの投資が危ぶまれている。

 米ケーブルテレビ局HBOは3〜4日、ドキュメンタリー映画「リービング・ネバーランド(Leaving Neverland)」を2部に分けて放映した。映画では少年時代にジャクソンさんから性的虐待を受けたと主張する男性2人が登場。本人から関係を秘密にしておくよう促されたなどと述べている。この男性2人は以前、性的虐待はなかったと裁判で宣誓証言している。陪審員は2005年、ジャクソンさんの性的虐待容疑について無罪評決を言い渡した。

 ジャクソンさんの遺族は映画で指摘されている疑惑を否定。遺産管理財団は1億ドルの損害賠償を求めAT&T傘下のHBOを提訴した。HBOはドキュメンタリーを担当した監督の仕事を支持するとの立場を示した。

 ジャクソンさんは2009年、処方薬の過剰摂取により50歳で死亡しており、新たな罪を問うことはできない。だが業界幹部らによると、音楽作品の販売や配信、商業利用に加え、関連商品やイベントチケットの販売に影響が出る可能性がある。

 ソニー・ミュージックはドキュメンタリー映画に関してコメントを控えた。

(The Wall Street Journal/Anne Steele and John Jurgensen)