エチオピアで発生したボーイング737MAX型機の墜落事故を巡り、同機のブラックボックスのデータ解析をどの国で行うかについて、米国とエチオピアの航空安全当局が対立している。事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると回収されたブラックボックスは墜落事故で一部破損しているが、エチオピア国内には重要なデータを復元するために必要な設備がなく、経験豊富な専門家もいない。30カ国超で737MAX型機の運航が停止される中、世界の航空会社や規制当局がこのデータに注目している。エチオピア当局はフライトデータとコックピットボイスレコーダーの解析を海外で行う意向を示し、英航空事故調査局(AAIB)を候補に挙げているという。ただ米当局者らは、米国家運輸安全委員会(NTSB)の施設に送るよう非公式に要請した。12日遅くの時点で、米国側にエチオピア当局の最終決定は伝えられていない。