2028年にオリンピック
“世界最大の駐車場”解消できるか

 乗り合いシャトルはすでにロサンゼルス空港で導入実績がある。タクシーよりも安い、などの利点はあるが、「タイミングによっては非常に時間がかかる」という不満も。基本的に同じ方向に行く利用者が複数集まらないとシャトルが発車しないため、長く待たされる場合がある。“同じ方向”といっても、ロサンゼルスはその範囲が非常に広く、自分の家が最後になった場合、到着するまでに時間がかかる、という難点もある。

 今回のプログラムは、通勤・通学時の公共交通利用者を増やしたい、という狙いがある。朝の忙しいとき、あるいは仕事が終わって早く帰りたいとき、どれだけ早くViaのシャトルに乗れて目的地にたどり着けるのか、が成功のカギだろう。ただ、1ドル75セントという料金はメトロの片道料金と同じで、メトロとシャトルを合わせると交通費としては割高に感じられる。また、現在6路線が運行するメトロでわずか3駅とは、少なすぎる。

 ロサンゼルスはメトロ路線の拡張・改良など公共交通に力を入れている。“世界最大の駐車場”と揶やゆ 揄される、空港とダウンタウンを結ぶ405号フリーウェイの渋滞解消など、公共交通にかけられる期待は大きい。

 2028年にはロサンゼルスでオリンピックが開催されるため、多数の観光客を快適に移動させる手段は絶対に必要だ。今後、ラストマイルソリューションに対する取り組みは加速しそうだ。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)