留学生との差のほうがヤバイ

 むしろ問題は、今と昔の新卒社員のスキルを比べることよりも、留学生とのスキル差のほうだと思います。たとえば大手総合商社でパソコン研修を行うと、新卒社会人の中に外国人社員もいます。彼らは海外生まれ、海外の大学を卒業して、日本の商社に入社していますが、パソコンスキルの基礎はカンペキといっていいレベルです。エクセルは速く、ミスなく、そしてパワーポイントもシンプルで見やすい。彼らは子どものころからパソコンを活用した学生生活を過ごしています。

 先ほど新卒研修でショートカットを教えると言いましたが、その研修の1つに、決められたエクセルの課題を何分でこなせるかを計る研修がありますが、ここでは留学生が圧倒的です。日本人学生が彼らのレベルに追いつくには、数年かかるかもしれません(逆にいえば、数年あれば追いつけます)。