米トランプ政権は、メキシコ国境にあるテキサス州リオグランデバレーから米国側に不法入国し拘束された移民について施設への収容を一部停止する。政府当局者は施設の過密さと安全面の懸念を理由に挙げているが、物議を醸している移民政策の柱が後退を余儀なくされる形だ。  政府当局者らによると、国境警備隊は今週から同地域で拘束する1日当たり数百組の家族を移民関税局(ICE)に引き渡さずに釈放する。不法移民が過去最高を記録する中、ICEの収容施設が過密になっており、釈放される人数は施設の受け入れ可能人数によって決まるという。