コインが表ならあなたの勝ち、裏でもあなたの勝ち。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の議論が大詰めを迎える中、その混乱ぶりから十分リスクヘッジ可能な投資先を連想するのは難しいかもしれない。だがブレグジットに伴う英国株の見直し機運が、最もグローバルに事業を展開する英企業に恩恵を与えるかもしれない――ブレグジットがどのような結果に終わっても。EUは21日遅く、離脱交渉期限を4月12日に延期することを認め、英国につかのまの猶予を与えた。英議会はテリーザ・メイ英首相がEUとの間で合意した離脱協定案を承認しておらず、延期がなければ、英国は3月29日に合意なしの離脱に追い込まれていた。メイ氏はこれで2週間先延ばしになった新たな期限までに、不人気な合意案の支持を取り付ける、または――こちらの方が可能性が高そうだが――新たな道筋を示す必要がある。21日の英・EUの協議中には1.5%急落した英ポンドだが、22日午前の取引では対ドルで反発している。
混迷ブレグジット、結果問わない「勝ち組」投資先は?
収益の海外比率の高い英企業は「合意なき離脱」でも守られる可能性がある
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