ドナルド・トランプ米大統領は窮地を脱したが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は罪を免れていない。少なくともウィリアム・バー米司法長官が24日に明らかにした概要を見る限り、これはロバート・モラー特別検察官の捜査報告書に関する公正かつ簡潔な解釈だと言えそうだ。当然のことながら、この概要の前半部分が目下、最大の注目を集めているが、後半部分も同等に、米国の指導者や市民にとって、向こう数カ月留意しておくべき重要な内容だ。まずは、トランプ氏に関する前半部分について。実際のモラー氏の報告書がすべて、もしくは少なくとも大半が公表されるまで、確定的な結論を下すことはもちろん不可能だ。だが当面において、バー氏が概要で示した結論は、トランプ氏にとってはほぼ最善のものだろう。