米イリノイ州シカゴでピラティスのインストラクターを務めるケイティー・トマシェフスキさん(36)は28歳のとき離婚。その後はシングルであることに引け目を感じていた。だから独身はこうあるべきだと思うことを実行した。頻繁にデートし、働き過ぎるほど働き、人が集まる場所には顔を出した。独りになるのが怖くて友人らをほぼ毎晩夕食に招いた。「絶えず誰かと約束し、絶えず気晴らししていた」。トマシェフスキさんはこう話す。「私は自暴自棄になり、落ち込みもした。誰でもいいから孤独から救ってくれる人を探した」おひとりさまは時につらいものだ。しかし老年学専門誌「ジャーナルズ・オブ・ジェロントロジー」に昨年12月に発表された最新調査は、悩んでいる人に希望を与えるだろう。ドイツ老年学研究所のチームは40~85歳の国民をサンプル調査した「ドイツ高齢化調査」のデータを分析した。それによると、今の単身者は昔の単身者より自分の人生に満足していることが分かった。さらに、シングルは年を重ねるほどに人生への満足度が増すという。専門家はこの調査結果は広く西側諸国に当てはまるだろうと話す。