半導体メーカーの株価パフォーマンスは今年かなり好調だが、韓国サムスン電子の低調な業績見通しで水を差されそうだ。世界最大の半導体メーカーであるサムスン電子は26日、1-3月期(第1四半期)の業績が市場予想を下回るとの見通しを示した。アナリストらは同社の営業利益が前年同期に比べ50%以上減少し、約5年ぶりの大幅な落ち込みになるとみているが、同社はそれ以上悪化すると見込んでいる。サムスンはその要因として、昨年の営業利益のほぼ8割を占めたメモリーチップとスマホ用画面の2大商品の需要が世界的に鈍化していることを挙げた。チップ価格はスマホメーカーやデータセンターの需要減退で世界的な供給過剰に陥ったことから急落している。調査会社トレンドフォースによれば、1-3月期はDRAM(記憶保持動作が必要な随時読み出し書き込み半導体メモリー)価格が3割近く下落した。
サムスン電子の警告:半導体市場回復への過信は禁物
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