半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)にとっては三度目の正直となったようだ。グーグルの新たなクラウドゲームにAMDが専用半導体を供給するとのニュースは、厳密には初めて聞くニュースではない。AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)は1月上旬、家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」の基調講演で提携を明らかにしていた。スー氏はその数週間後にも、決算発表に伴う電話会見で改めて提携を発表。それからさらに約1カ月半を経た先週、グーグルはゲームデベロッパー向け会合でゲームのストリーミングサービス「Stadia(スタディア)」を正式に発表した。それでも、グーグルのイベントでAMDが提携をことさら強調したことで、過去2度の言及にもまして投資家が盛り上がった。グーグルのイベントから1週間でAMDの株価は12%上昇した。半導体株は昨年に下落したが、その後に投資家が戻ったことで既に力強い上昇基調となっていた。AMD株は足元で年初来41%高と、フィラデルフィア証券取引所(PHLX)の半導体株指数に比べ上昇率は2倍余りに達している。
AMD株に三度目の正直、グーグルとゲーム提携で
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