千変万化で常に騒がしい、混乱に満ちたドナルド・トランプ米大統領時代で一つだけ変わらないものがある。トランプ氏自身に対する米国民の見方だ。この驚くべき結果は、歴史の基準からしても異例であり、時代の混迷を踏まえると不可解でもある。こうした状況は現在の政治に影響を与えており、2020年の米大統領選に影響を与える最も重要な要素となるかもしれない。トランプ氏が大統領選への出馬を表明してから約4年、大統領に就任して2年余りが経つ。だが、トランプ氏に対する国民の見解は固定されているもようで、良いニュースにも悪いニュースにも反応しない。トランプ氏の支持基盤は盤石で揺らぐ兆しはなく、一方で支持層は全く拡大していない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCが共同で実施した最新の世論調査によると、トランプ氏の仕事ぶりを評価するとの回答は43%で、大統領就任後1カ月後の44%からほぼ変わっていない。