米ユタ州で進められている野心的なデータセンタープロジェクトでは、州全体が現在使用している電力のおよそ4分の1に相当する電力が必要になる見通しだ。このプロジェクトの開発企業、ジュール・キャピタル・パートナーズで共同最高経営責任者(CEO)を務めるデービッド・グレイ氏は、その電力を既存の電力網から調達することはできないと認識している。グレイ氏のプロジェクトではその代わりに、米建設機械大手キャタピラーから700台以上の天然ガス燃料発電機を購入し、自前で電力を賄う計画だ。グレイ氏は「多くの地域で電力網には制約があるため、われわれは現地で発電設備を整備しようとしている」と述べた。人工知能(AI)サーバー市場の拡大を見据え、ジュールは6カ所でデータセンターを建設する計画だという。「キャタピラーは当社にとって非常に重要な存在だ」