米決算シーズンは投資家が恐れるようなホラー映画のようにはならないだろうが、予告編は話が別だ。1-3月期(第1四半期)が終わり、間もなく各社の業績が発表が始まる。だが、今回はあまり好調ではなかったようだ。調査会社リフィニティブのアナリスト調査によると、S&P500種構成企業の1株利益(EPS)は前年同期比2%減が見込まれている。実際に減益になれば、2016年4-6月期以来のことだ。低調な業績の背景にはいくつかの要因がある。第一に、法人減税が実施されて1年が過ぎ、前年比で利益の伸びを押し上げた減税効果は過去のものとなった。さらに、人件費などの上昇が利益率を押し下げているため、売上高のうち利益として残る部分が少なくなっている。景気も減速した。マクロエコノミック・アドバイザーズのエコノミスト調査では、1-3月期の国内総生産(GDP)成長率は年率1.1%にとどまると予想されている。