ホテルライクな生活を提案する物件が増えた時代

　いっぽうで購入者の好みやニーズの多様化に合わせたセレクトプランの間取りや、オーダーメイドの浸透、素材感を重視するなど、本物志向の色合いも強まっていきます。

　また、各部屋の設備よりも、開放感がある豪華なエントランス、フィットネスジムやゲストルーム、カフェ、なかには天然温泉やプール、エスカレーターまで兼ねそろえた物件が登場するなど、共用施設の充実が評価されていた時代ともいえます。

　さらに、屋上庭園やガーデニングなど、環境共生の思想も生まれました。

　また見逃せないのが、ソフト面の充実です。

　コンシェルジュや専有部サービスなど、居住者と来訪者へのホスピタリティを追求するサービスが重要視され、ホテルライクな生活を提案する物件が増えた時代でもあります。