スマホ決済の落とし穴写真はイメージです Photo:PIXTA

スマホ決済アプリの普及で
生まれた新たな借金の温床

 自分は借金とは無縁だ──。そう思っている人は多いでしょう。しかし、気がついたら借金の返済に追われるようになってしまったという人も少なくありません。お金を借りなければならないほど困っているわけでもないのにです。

 その原因はクレジットカード。旅行や買い物などで使いすぎてしまい、 “借金地獄”に陥ってしまっているのです。

 それだけではありません。最近は、アプリで決済するとクレジットカードで支払う「スマホ決済アプリ」が急速に普及しており、これが新たな借金の温床になっているのです。

 というのも、サービスの事業者が競うように、「20%還元」「10%割引」「利用額の〇%が還元されるくじ」といったキャンペーン展開しているから。「使わなければもったいない」などとキャンペーンに踊らされ、「計画的に利用する」ことができなくなっているためです。

 会社員のAさん(34歳)も、そんな失敗をしてしまった1人。もともと堅実な人で、毎月、給与からコツコツ貯蓄をし、家計簿もつけていました。結婚しても、家計管理は妻に任せず、自分でやろうと考えていたほどでした。ですが、気がついたら40万円ほどの借金を抱えてしまい、貯蓄ができなくなっていました。