【ロンドン】英国のメーカーはこれまで46年間にわたり、欧州内の自由貿易を前提としたサプライチェーンと輸出市場を構築してきた。しかし、こうした状況は4月12日で終わるかもしれない。世界で最も高度に発展した、国境を越えた組み立てラインが途切れる可能性がある。  その日に備えて英国企業は、戦時以外ではめったに見られない勢いで買いだめに走っている。  クッキーメーカーや金属加工会社から航空・防衛大手のエアバスに至るまで、さまざまな製造業の企業が、輸入に頼っている素材、原材料、自動車・航空機部品、包装容器などの在庫を積み上げている。